群馬県太田市の自動車産業―SUBARU(スバル)の生産システム、部品調達における地場部品企業の役割―

宇山 翠(岐阜大学)

群馬県太田市はスバルの組立工場(本工場・矢島工場)が立地する「企業城下町型」集積地域である。2012年以降北米における需要拡大によってスバルの国内生産台数が増大し、太田市の輸送機器製造業も拡大傾向にある。スバルはどのようにして生産性を向上し、急激な需要増に対応したのだろうか。本研究では、スバルが経営方針を変更し、生産システムの改善を図ることによって生産性を向上させたこと、そしてそれには太田市や地場部品企業との協力関係が不可欠であったことを明らかにした。

宇山翠(2019)「群馬県太田市の自動車産業―SUBARU(スバル)の生産システム、部品調達における地場部品企業の役割―」佐伯靖雄編『中国地方の自動車産業―人口減少社会におけるグローバル企業と地域経済の共生を図る―』晃洋書房。