スピンオフ、継承、集積ースピンオフ研究の現在とこれからー

福嶋 路(東北大学)

日本のベンチャーのいくつかは、スピンオフであるといわれている。スピンオフは、それ以外のタイプの企業と比べると、生存率やパフォーマンスで優れていることがこれまでの研究から示されてきた。それは親企業からの知識の継承という観点から説明がされてきた。またスピンオフは親企業の近辺に立地する傾向があり、地域の産業集積形成にも影響を与えると考えられている。

福嶋路「スピンオフ、継承、集積ースピンオフ研究の現在とこれからー」『Venture Review』 36, 3-12, 2020年9月